鍛錬日記表題
バンドメンバーが綴る特訓日記
復刻創世記のメンバーが持ち回って、
メドレー形式(プログレバンド特有か?)で綴る鍛錬の記録。
過酷なまでの復刻作業の裏に見えたものは一体何なのか?
辛くも楽しい自虐的な時間の向こうに何が見えるのか?
読んでいるあなたも、感情移入すれば、もうバンドの一員だ。

そして、復刻創世記は11月01日(土曜日)、
大阪・中津 Vi-codeでLiveを行う。


10月26日(日) 晴れ  

 先週の両国サンライズ公演「ぷろぐれ祭2」におこし下さった皆様、ご来場ありがとうございました。
前回の@シルエレとは曲、演出ともちょっこと?変えているので、両方来て頂いた方にも楽しんでいただけたのではと思っております。
 さて、東京2回公演を終え、今年最後はなんと関西初公演! プログレ三都物語Liveが大阪中津Vi-Codeで開催されます。
本日はその関西公演に向けて、最初で最後のStudio練習となりました。
 3バンドでのLiveなので当然セットも短くしなければならないはずなのですが、「アレやっちゃおうか!」「どうせなら、これ入れるか!」とまぁ、事前の予定よりも曲を増やしにかかり、「ホントに全部できんのかなぁ?」「どのバンドも機材多そうだから、機材チェンジで時間かかりそうだね」と。後は時の流れにまかせて、なるようになれとしか言えないですね。
 そして、練習の合間には当然Live後の観光の話で盛り上がりました。
「あべのハルカスは行かないとね。」「たこ焼きパーティしようか?」「新しいLEDグリコの看板も見とかないと!」 「通天閣は?」「新世界も行きたいね」「USJでハリーポッター!!」といいおじさんたちが遠足気分です。
と言うわけで、ひと通りのSET練習を終え、各メンバーの到着日時を確認して本日は解散となりました。
グリコ!
 実は両国Liveの翌々日、久しぶりに外タレのコンサートに行ってきました、ドリームシアター@ Zepp Tokyo です。
初来日以来かなりの数を見ていますが、このバンドはホントにみんな上手いです。見ていて「間違える」なんてことを一切感じることはないです。僕らの演奏はいつでもハラハラドキドキものですが、このバンドはそういう意味では、見ているほうに全く緊張感というか、面白みが無いです。(違う意味では、アゴがはずれるくらいアングリものの演奏ですけどね。)
 でも、Liveの思い出と言うのは(自分達もそうですが)うまくいったときより、失敗やハプニングのほうがなぜか印象に残るものですから、それはそれで僕らのほうが上か???なんてLiveに集中せずに変なことをポジティヴに考えてしまう自分に気がつきました。しかし、3時間立ちっぱなしLiveは足、腰、背中にきますねー。
ドリムシ
それでは関西の皆さん、そしてその他の地域から来て下さる皆さん、
11/1の「眩惑のスーパー復刻ライブ」でお会いしましょう!
(松田)

そして、復刻創世記は10月18日(土曜日)、
両国 SunrizeでLiveを行う。


10月12日(日) 晴れ 

 明後日、ライブである。場所は両国。そろそろ鍋物が旨い季節になってきたから、リハ終わったら早速、ちゃんこでもつつきながらガソリン入れっかな!
ライブはライブでなるようにしかならないので、練習だのコンディションだの、矢口真里がミヤネ屋に出演?だの、もうあえて書くこともない。言ってみれば、毎回ギャンブルのような本番なのだ。しかもギャンブルが成功することは、ほぼ無い。キリンスマッシュが出ることは、ほぼ無いのである。学習不足なのである。(キングオブコント2007参照)
 とまぁ今回もあまり関係のない領域で、近ごろちょいちょい気になっていることがiPhone6のCM。あれさぁ~、U2にあれをやられちゃあさぁ~、これまで音楽ビジネス構造のイノベーションに抗ってきた世界の音楽アーティスト達やレーベル勢も、早々にアグリーして流れに乗っていかないとカッコつかないよねぇ。以前にもU2は、Sportifyがイギリスでローンチした時に独占先行配信をやっていた記憶があるが、iPodが出初めてきた頃、スティーブジョブスが先ず会いにいったのがボノ。当時Gのエッジがテクノロジーオタクだったらしく、ふたりして「今の音楽サービスはどれもこれもぜんぶクソだ!」と捲し立てながらボノを口説いたとか。大統領も一目置く影響力を持つといわれていたボノに、真っ先に白羽の矢をたてたスティーブジョブスが、近いうちに必ずそうなるであろう音楽ビジネスの変革を、その頃から着実に実行していたんだねぇ。
キュレーションサイトなんかをつらつら眺めていると、巷で囁かれている音楽ビジネスの近未来シナリオは、およそこんな感じらしい・・・(以下)
●楽観的シナリオ
アーティストとの関係の証としてのパッケージの役割は残り、音楽との出会いはストリーミングで行われ、音楽ファンは月額課金の有料サービスに加入。
●悲観的シナリオ
CD売上はどんどん落ちて、ストリーミングは広まらず、YouTubeでしか音楽は聴かれず、レコード会社はシュリンク。その存在価値さえなくなる。
 こうみるとスティーブジョブスの(個人的に勝手に想像する)思惑は、これら両方のシナリオをとっくの昔から凌駕しているのではあるまいか。ボノもスティーブと同調した後にはこう言っていた「もはやCDでは違法ダウンロードに勝てない…」。音楽無料配信はプロモーション、ビジネスの軸はライブと物販。アーティストは(レーベルを通さず)ダイレクトマーケティングによる活動が主流。少なくとも5年以内にはそうなる気がする。いや、もっと早いか。因みに、国内に現存する音楽(有料)配信サービスは、あっという間に過去の遺物になるんじゃないかなぁ。
 とはいえ、国内でも先行無料配信やアーカイブの無料二次活用、製作著作や肖像権をフリーにしている企業もあるようだ。外苑前にでっかいクリスマスツリーを飾る会社や、御苑近くの旧校舎を本社にしている会社など、前述のようなフリーミアム戦略に大きく舵を切っているような感じがするのだが、違うかな?国内といえば、某ローカルアイドル量産ビジネスの生末も見逃せない。今やAP領域ではAppleをも凌ぐ勢い、か?
 いずれにせよ、アーティスト本家の楽曲をネタに不定期演奏会の類を実施し、本家と同じ機材を使って一喜一憂したり、本家そっくりの被り物を装って阿鼻叫喚したりしている輩たちが、音楽ビジネスをテーマに語っちゃいかんよな!www
(文責/田原)

10月05日(日) 大雨 

台風18号の接近で都内は朝から大雨。。。。。
何もなくたって雨の日は憂鬱なのに、楽器を運ぶとなると憂鬱度は何倍にもなるというもの。
いつもはきちんと目覚ましをかけて7:30には起きているのに、この日は嫁さんからの声で目が覚めた。
「もう9時だけど。。。。」
「!!!!9時?????」
ヤバい!遅刻だ!
さっさと身支度をして出発すればまだ間に合うぞ、と体を起こす、、、、、
が、頭が痛い。喉も痛い。
部屋の湿度は55%だというのになぜ?
どうやら布団をかけずに寝てしまったのが原因か。。。。
今日のリハは休む訳に行かないよなぁ、あと2回で本番だし。。。。。
幸い熱もないようだし。。。。
洗顔・歯磨きを済ませた後、風邪をひいた時に愛用している
「のどぬーるスプレー」を喉に数回吹きかけなんとか9:15に出発。
雨だったせいか首都高は概ね順調に走れ10:10頃にスタジオ到着。
Mike田原よりは先に着けたので一安心(いつもスタジオに一番遅れてくるのは私かMike田原のどちらかなのだ)。
で、セッティング開始。
自慢じゃないが、機材の点数で言ったら自分がバンド内で一番多い。
(重さと金額だと圧倒的にTonyイワノフだけど)
まず、スタジオ備え付けのドラムセットをばらすことから始まる。
次にシンバルスタンドを立て、タムを装着しイスに座る。
イスの高さを調整しタムの並びを決める。これで第一段階終了。
次にバスドラムペダルを装着、スネアとハイハットの位置を決めて第二段階終了
シンバルを装着し、パーカッション類を配置して、最後にコーラス用マイクを置けば完成。
ここまでの作業、なんと25分~30分。
なにせ狭いスペースの中で本番と同じようにセッティングしようとすると、
少しの手直しをするのにイスから立ってぐるっとセットの前面に回らないといけなかったりする。
回るためにはシンバルスタンドやパーカッションをどかさないと出られない。
なので、私はリハ中(4時間)は基本的にトイレに行かないことにしている。
セットの外に出るのに一苦労、セットに戻るのにも一苦労するから。
さて、今日のリハ、本番まで後2回というのに今更新たな確認箇所が発見されるという事態に。。。。
「イワノフさん、この部分のオルガンってフレーズ違うでしょ?」
「いやぁ、ちゃんと音採ってきたはずなんだけど。。。。」
「でもこの場面でトニーはそんなフレーズ弾かないでしょ。」
「チャッチャッチャッチャー、みたいな感じじゃなかったでした?」
「そんな感じだけど、ちょっと違うような。。。。」
「一応聴いてみますか」
と本家のライブ音源を再生してみることに。
「うわ!イワノフさんの弾いてる通りだ!」
「でしょ~?間違いないと思ってたんですよ。」
「しかし何でこんな弾き方してるんだろう!?」
「ジェネシスへの思い入れが強いと、メンバーにはこういう風に弾いて欲しい、って無意識に思ってしまうのかね?」
かくして、濡れ衣を着せられたイワノフさんは無事釈放されたのであった。
突然だけど、自分の機材の話でも。
8月のシルバーエレファントでのライブで演奏終了後、対バンのドラマーさんと話をする機会があった。
対バンがある時は私のセットをお貸しして演奏してもらうことが多いのだが、
そのドラマーさんからリモートハットについての質問を受けた。
ちなみにリモートハットとは、ハイハットスタンドのペダルとハイハットシンバル部分がワイヤーで繋がっていて、
叩く位置とペダルを踏む位置を変えることが出来る代物。
テクニカル系のドラマーが使うことが多いが、中期Earth Works時代以降Bill Brufordもセットに組み込んでいる。
「これって初めて見ましたけど、面白いですね。」
「はぁ、面白いと言えば面白いですが、必要に迫られて使っている、というのが正直なところですねぇ。。。」
私は体が非常に堅い。先日会社の取締役に誘われ割烹料理屋の座敷で飲んだのだが、
普通に正座をしていたら、何も畏まる必要はないよ、崩しなさい、とたしなめられた。
私にとってはあぐらをかく方が正座よりはるかに辛く、結局2時間正座しっぱなしを選んだ位である。
復刻創世記ではタムをたくさん並べなければならないが、セットに座って左側のタムを楽に叩くには
ハイハットの位置の収まりが悪く、仕方なくハイハットを通常より左に寄せ、タムを近くに持ってきている。
しかし通常のハイハットスタンドだとコージー・パウエルのように足を大股開きしなければならず、
とてもライブの最後まで同じ姿勢をキープできない。かくして苦肉の策でリモートハットを導入することにしたのだが、
長年使っていたリモートハットのメカ部分がヘタって来たので、数ヶ月前に新しいモデルに買い換えた。
ペダル類はモデルにより踏み心地が千差万別で、その感覚に慣れるのに時間がかかるもの。
約1年前にバスドラムペダルも新調(というか、ようやく自分が求めていたモデルに出会った)し、
やっと自分の意思通りに動いてくれるように感じてきた頃。
今回の二代目リモートハット君は、正直自分には動きが“重く”感じられ、軽快に操作させるのが大変。
特にジェネシスを演奏する際は微妙なボリュームコントロールが必要になることが多いので、
いつもリハではベストポジションを探り続けている。が、今回のライブのセットリストに入っているある曲では、
ネックと感じていた“重さ”が本家の演奏の雰囲気を醸し出してくれることに気が付いた。
今までの私の演奏スタイルでは逆にこの雰囲気を表現することは難しかったかもしれない。。。。
そんな私のセットの足元の画像がこちら。
foot pedal
中央のスネアの左下にあるのがリモートハットのペダル。
通常のハイハットスタンドではあり得ない位置に置いてあることがお分かりになるかと。
ハイハットの位置はスネアから左方向に離れていて、この隙間の上方に6インチと8インチのタムが並んでいる状態。
バスドラについているのが、目下自分にとっての理想形;Yamaha Direct Drive。
Phil中島もLudwig Speed Kingという同じダイレクトドライブ機構のバスドラムペダルを使っているが、
踏み心地は全く違うのが面白い(逆に自分には使いこなせる自信がない)。
ちなみに、スネアのストレイナーの位置を座って手前側にしているのが特徴。
普通のドラマーさんだとまずこんな配置にしないと思うけど、
ジェネシスは曲中、ライドを刻みながらとかパーカッションを叩きながらとか
頻繁にスナッピーのOn-Offがあるため、右手でも左手でも操作できるようにしている。
これも必要に迫られた上での苦肉の策といったところ。
まあ、そんなこんなで、ここ数ヶ月は新しいリモートハットを買ったことを後悔していたものの、
ここに来て買う価値があったかな、と思える場面が見つけられたので、今日のリハは少しだけポジティブになれたかな。
で、大雨の中、大量の機材を解体し、梱包し、そして車に積み込み解散。
自宅まで1時間ほどのドライブ。
帰りの車では、もっぱら過去に録り溜めたテレビ番組を再生して“聞き流す”ことにしている。
普段はなかなか見る時間がないので移動の時は絶好のチャンスとなる。
この日は、お気に入りの番組のひとつ「モヤモヤさまぁ~ず」。
3週間ほど前に放送した吉祥寺編を再生。
すると、なんと前回ライブをやったシルバーエレファントの店長さんが出演してた!(実家の八百屋さんでだったけど)
3姉妹だったとは知らなかったなぁ。
今度シルエレでライブやる時はついでに八百屋さんで買い物でもしてみるか。。。
(文責;源中)

09月28日(日) 晴れ 

 またかよ〜〜!!蚊め〜〜!!!というより、デング熱め〜!!!!いつも利用しているのは、新宿御苑にあるスタジオ。なので駐車場は新宿御苑に併設されている超格安「大木戸駐車場」を利用している。4時間以上駐車して800円だよ。安いでしょ?穴場だよ。でもここんとこ、3週連続で御苑も駐車場も閉鎖である。デング熱のせいである。普通にコインパーキング使うと、一気に3000円はかかるのだよ。正直、これは懐に大打撃。ただでさえ、千葉から東京へは高速など交通費がかかる。その上、次のライヴ終わったら、関西ツアー。さらなる交通費を働いて捻出せねば!なのだよ。以下は新宿御苑のHPだ。閉園開始日:平成26年9月7日(日)から当分の間。だって。その下に「みどころマップ」とかリンクしてんじゃないよ。いつ開園するのかわかんないのに!どっちにしろ、みどころ見れないじゃん!デング熱め!蚊め!
ぎょえー!
 で、本題に戻って、復刻創世記の話へ。セットリストが決まってから、初めに悩むのが、曲順。MCや着替えの関係上、どうやったらスムーズにステージ進行できるか?結構、真剣にシミュレーションして考えるのである。それでいながら、前々回の松田さんの日記にあるように、本番で、曲順を間違えて余計なことをしてくれるヤツや、もう一曲アンコールあるのに、楽屋に戻ろうとしてしまって、演奏の頭に戻り損ね間に合わずというヤツもいたりするから、ライヴはまさに生モノだ。
 そんなわけで、「ここで着替えて、次の曲にいくには…」「ここで、ギターを持ち替えるからMCは長めだな」などと考えているうちに「あ、今回、このヴァージョンでいかない?」や「これ、加えられないかなー」などと企みが加わり、気がつけば、前回から削った曲はあるものの、結果的に5曲加わると言うセットリストになった。「鉄板曲で場数をこなそう!」という目標はあったものの、今となってはどこへ行ったやら???だ。新曲では職人系な曲が増え、個人練習が必須となった。前回のライヴでも言ってしまったが、私自身でいえば、日々、フルートの特訓を行っている。家では吹けないので、洗濯好きな母親の手伝いと称し、乾燥機が回っている間のコインランドリー、「ちょっと散歩」と出かけては、意味なく広い月極駐車場に、夜な夜な尺八の音がこだましてるのだ。いや〜、楽しいな〜!
 今日の練習は、曲順通りの通し練習。通しながら、細かい部分の確認や部分練習。時間が余ったら、再度、まだまだ不安な曲を練習。そんな感じで4時間中、実質2時間半の練習があっという間に終わる。他は機材搬入・セッティング、片付けの時間。個人的にこのスタジオは30年近くお世話になっているスタジオなので、電話でも「どうも〜中島で〜す」と言えば,顔パスならぬ声パスだ。いつも重いスタンド類を倉庫に置かしてもらっているので、とても助かってる。おかげで持病のぎっくり腰も、ここんところ大人しい。
帰りはこんな感じ。これで荷物が少ないと言ってること自体、馬鹿タレなのだが。
搬出
 10月18日のライヴまで、あと2回の練習を残すのみとなりました。チケットも良い感じで売れています。さすが対バンがYESのコピーバンドということもあり、手応えありありです。まだまだ売り切れではございませんので、ぜひ前売チケットをお求めください。東京でのライヴは当分ないよ〜〜ん。両国でのライヴの後は、翌週にセットリストを確認するリハを経て、関西にツアーに出かけます。先日、関西のライヴハウスから、20枚チケットが送られてきました。あははは。一体、このチケットを東京でどうしろ?と…。そこは宣伝部長、逆境に燃えます。すでに関西方面のGENESISフリークな方々を中心に15枚は捌けました!イェィ!まだ、後、5枚あります。取り置きしますので、お知らせくださいませ。今なら、東京のライヴ以外では手に入らない「復刻創世記缶バッヂ」付!※東京以外でのライヴ、やったことないじゃんね。
 あ、そうそう。最近、GENESIS周辺が賑やかになってるんですよ。まず、黄金期と言われるメンバー一同がBBCのドキュメンタリー制作のために集まり、その放送がBBC2にて10月4日に放送されます。それがドキュメンタリー"GENESIS: TOGETHER AND APART"。日本じゃ観れないのか〜!と思っていたのも束の間、翌月には日本独自に番組でもカットされたインタビューなどをボーナス映像に追加してDVD・Blu-rayが発売されます。いや〜、嬉しいね〜!11/5発売です。
【GENESIS/Sum Of Parts】
収録時間:約90分 / ボーナス映像:約27分 / 日本盤限定ボーナス映像:約33分
*ボーナス/日本盤限定ボーナス映像には本編未収録のメンバーインタビューを追加収録
sum of parts
 それに併せて、GENESISメンバーのソロ作までも年代順に追ったベスト盤がCD3枚組で発売されます。楽曲のマネジメントを70年代以降、しっかりとHit & Runがしていたからこそ、可能となった企画なんだろうなー。ま、基本的にGENESISファミリーは他のバンドに比べたら、下らんゴタゴタなど無く、仲イイからなー。だからこそ、再結成への期待が膨らんでしまうのだが…。それにしても、プログレからヒットチャートを賑わすポップチューン。メンバーは、ワールドミュージックから映画音楽、クラシックギターアルバムもあれば、クラシックオーケストラ、このベストには入っていないけど、ディズニー映画から、ビッグバンド、モータウン・カヴァーアルバムまで。渋谷陽一がその昔、Led Zeppelinを個々の才能が集結した奇跡のバンドと言っていたのを思い出しましたが、振れ幅とその実績の凄さはGENESISのメンバーの方が凄いと思ってます。ま、比べるわけじゃないが。そんなわけで、通して聞くと散漫なイメージになるのかしらね(笑)。
【GENESIS/R-kive】3CD-Set
11月26日にプラチナSHM/SHM-CDの2フォーマットで発売(2つは余計だ!)
あ、ついで、TrespassからBroadwayまでのアルバムも2つのフォーマットで再発だってさ。さらに余計だ!
R-kive
 で、昔からそうなんだけど、GENESISって、動きがあると次々に関連商品やソロ作も動き出すんだよね。個人的には80年代のヒット連発もよく考えられた戦略だと思う。「元GENESISメンバーがランキングを制覇!!」なんて、相乗効果も併せ企んでないと普通は出来ないでしょ。その後のそれぞれのソロ作の発売の前後には必ず、他のメンバーも作品を発表してるんだよ。で、今回。82年に発売された「Three Sides Live」がBlu-rayで発売。画像は16mmなんで限界があるかもだけど、音質はドルビー・デジタル 5.1chサラウンド / DTSサラウンド・サウンドの仕様で、さらにアップ!だそうです。あ、ブート音源マニアの俺さまから言わせると、Side4の収録にプラスして、Nassau Coliseumでのアウトテイク(リズムセクションが最強のFirth Of Fifthや、このツアーで終わったDance On A Volcano〜Los Endosのライヴ)とかいれればいいのにと思いましたよ。でも、なんだかんだ言って楽しみではあります。
【GENESIS/Three Sides Live(Blu-ray)】11月5日発売。
※Bonus Audio Only Track
Behind The Lines、Duchess、Me & Sarah Jane、Man On The Corner、One For The Vine、Fountain Of Salmacis、Follow You Follow Me
three sides live Blu-lay
で、続けて、Blu-ray絡みで行くと、GENESISの全アルバムがBlu-rayオーディオとして、少しずつ出ているようです。既に発売されているのはSelling England by The Pound。こういうメディア違いの音源って、音質とか大きく変わるのかなー。あまり興味がないので、お知らせのみ。
selling Blu-lay
で、で、Anthony、お前もか!?なAnthony Phillipsの5枚組ベスト。面白いのは他のアーティストとの共演作が収録されてること。Mike Rutherfordのソロ作やHarry Williamsとの共作アルバムからも収録。なぜ、CAMELへの参加曲がない?だが、未発表曲もドカン!と収録。Disc1の1曲目はGENESISファンにはお馴染みの「The Musical Box」の最も初期のデモヴァージョン。タイトルはまだCD化されていないベストアルバムから取られている。アルバムジャケットもアルバムヴァージョンから。イラストはPeter Cross。これも楽しみである。
【Anthony Phillips/Harvest of the Heart】10月27日発売。国内未定。
で、来年からAnthony PhillipsのアルバムがDX盤で再発されるらしい。この人のアルバム、何枚あると思ってんだ!本人も数えきれないんじゃないか?正直言って、色々な意味で俺の財布に迷惑です。
ant_best
あ、そうそう。Phil Collinsがライヴを行うことは随分前にアナウンスされましたが、ネットでそのリハーサルのセットリストが発表されました。ヒット曲の間にInvisible Touchといった曲が紛れ込んでいるのは嬉しいかぎりですが、一番嬉しいのは、1曲目のHand In Hand。ドラムを叩けるまでに回復したのかな。このライヴ、もう一人のドラマーはPhil Collinsが敬愛するJohn Bonhamの息子のJason Bonham。彼の尊敬するドラマーがPhil Collins!と、なんか素敵な話じゃないですか。そんなドラムを叩く姿が拝めたら、泣いちゃうかも。DVD出してくれよな!
setlist
なんか途中から、復刻創世記じゃなくて、GENESISの話になっちゃいました。
ま、そうこうしているうちに来年はあっという間にやってくるでしょう。
年内、2回のライヴ,みなさんに楽しんでいただけるよう頑張ります!会場で逢いましょう!いぇぃ。
(Phil 中島)

09月21日(日) 晴れ 

 ずいぶん涼しくなって過ごし易くなりましたね。我らが復刻創世記、本日も例によって早朝(といっても10AMからだけど)からの特訓開始。
 このメンバーでのライブの2回目を終えて、ようやくバンドとしてこなれてきた感じです。肩の力がイイ感じで抜けて来たかも。チェスター源中もドラムセットを運び込んでのリハ。いつもより早いんじゃないの?の声も。気合いを感じます。
 自分はというと、、、50歳も半ばを迎えるとなかなかフルセット楽器運びもままならなくって。いつまで出来るのかなぁと毎回不安が心によぎる微妙なお年頃。勿論、体力の許す限り、気力の許す限り、財力の続く限りはフルセットで臨む所存でございます。といってもリハーサルに毎回、例のフル装備とは行かず。本日のラインナップは(毎度の機材ネタでスイマせん、、、)先ずはRoland Rhodes MK-80、90年代初頭のWe Can't Dance Tourのときのトニー師匠のメインボイス。Rhodes PianoとはいえRolandがRhodesの商標をを得てほんの一時的にRoland Rhodesブランドで発売した完全デジタル仕様の88鍵盤。巨大なガタイで運搬も大変!っといってもコレはスタジオの備え付けなんですけどね。なにげにかつての師匠の愛用器スタジオ備え付けにするなんざ当スタジオのオーナーさん、分かってらっしゃいますね。
スタジオセット
 その上の機材は今回初出となるArturiaのThe Laboratory61。コレは昨今流行のハイブリッドシンセでキーボードコントローラーとソフトシンセが合体したもの。側面の木製パネルがヴィンテージシンセっぽくて気に入ってます。出音は隣に鎮座するMac PowerBookにインストールしたソフトでコントロールしてます。師匠のかつての愛用機、ARP 2600のシュミレーションソフトも入ってる優れもの!ちなみにArturiaはフランスのグルノーブルに本社を構える楽器メーカーでアナログシユミレーションを得意とするなメーカー。グルノーブルと言えば今を去ること46年前、1968年に冬季オリンピックが開催された場所ですが、このときの記録映画が“白い恋人たち”。フランシス・レイの作曲になるおなじみの主題歌。このレコードは何を隠そう、小学生低学年だった私が初めてお小遣いで購入した記念すべきレコードなのです。当時の甘酸っぱい思いが甦ります。
白い恋人たち
 右手側のセットはいつもの様にオルガン音源のV-machineとM-audioコントローラー、その上に前回ライブでへそを曲げたARP Prosoloist、今回はオーバーホールしてもらったお陰で次回は万全の体制で臨めそうです。 ラックの真ん中はMuse ResearchのReceptor 2 。
receptor 2
 といっても日本ではほとんどお目にかかることの無いレアな代物です。実は私もこの楽器の存在を知ったのは2007年のツアーのリハーサル写真。師匠のラックに収まるブルーの物体は一体ナニかしら、ってことでリサーチした結果、アメリカはLAに拠点を置くMuse Research社の楽器、というよりソフト音源をラックに搭載したコンピューターであることが判明。という訳で物欲大魔王の本領発揮!へっぽこ英語を駆使して海の向こうから購入しました。ところがですよ。実際本家のコンサートでは師匠のラックからこの機材、消えてるではありませんか!どうしちゃったんでしょう?!、師匠!まぁボツになった楽器も含めての復刻作業、まだまだ道半ばってことで。
2007 GENESIS
あれ?ない!
 そんなこんなで(?)着々とリハも進んでおります。
 という訳で10月18日、両国でまたお会いしましょう。次回ライブはモアベターよ!(小森和子風、古っ!)
(文責;トニー岩崎)

09月14日(日) 晴れ 

8/23の眩惑のカリスマ・フェスも無事大盛況で終了し、我々「復刻創世記」一同は再びデング熱で盛り上がる都内某所に集結、次回10/18、両国サンライズでのLiveへ向け復刻作業を開始しました。(フェスにご来場して下さった皆さん、ありがとうございました、次回もよろしくお願いします。)
「公園の駐車場が閉まってたよ、何だよー!」とフィル中島。だよねー、蚊に刺されないように気をつけなきゃ。
そういえば、マイク田原が昨日39度の高熱で倒れたとメールがあったけど(デングか?)今日大丈夫かな?
タウラスも前回Liveのリハ時に調子悪かったので、今日の練習では機嫌が直っているといーけど、ちと不安だね。
なんて雰囲気の中、機材セッティングしていたら顔色がさえないマイク田原登場。(ん、飲みすぎか?)
マイク:「大丈夫、大丈夫、休日に体調悪くなるのは俺の"マジメな悪い癖"。」 ....
フィル:「その"マジメな悪い癖"、はやく直せよ」......ん?
と、まぁこんな感じで、次回のセットリストもまだ決まらないまま復刻作業はスタートしました。
実は本日の復刻作業、第1部:スタジオ、第2部:Lve打ち上げ@マイク田原邸と2部構成で行われました。
今日は第2部に備え電車組も多く、機材がいつもと違う(少なめの)ためか、スタジオでは出音に戸惑いもありましたが、とりあえず第1部は終了。フィル中島の愛車に機材を詰め込み、第2部会場のある都内某所の高層マンション、マイク田原邸へメンバー一同せっせと移動。
移動後、O島Y子が住むと噂されるマンションの1階にある大手スーパーへ5人揃って買出し。
再び、マイク田原邸へ戻り「DVDデッキ調子悪いんだよね~」との事前情報より、フィル中島邸にあったプレステ3を持参しセッティング。
maruetsuで購入
PS3
さぁ、Live上映会の始まりです。
始まったとたん、トニー岩崎から「Live以来、朝食の時にカミさんが自分で撮った映像みながら、演奏間違い等を指摘されるんだよね...間違えてもヘラヘラ笑ってるってね...(汗)」なんとも微笑ましいのである、皆から「いいねー」。
シルエレの映像は据え置き1カメラと思いきや、マルチでところどころズーム映像を入れていだだいてちょっと感激である。
自分的には当初「ギターの音が小さくて聞こえなかった」的な声も有りましたが、まずまず出ていてひと安心。
反省会
個々でミスしているところは本人把握、反省済みなので、その場はもうみんなで大笑いして、とても楽しい時間が過ぎました。(こういうのって、メンバー同士にしか通じないものがありますね。)
フィル:「せっかく1部の後で月影用に椅子セットしてたのに、2部でステージ上がったら椅子が無いじゃん(怒笑)」
マイク:「ごめんごめん、じゃまだったから片付けちゃった。それに俺、月影じゃなくて次サパーズレディの準備してるし...(笑)」
フィル:「そしてさらに椅子低くされちゃって、騎士というより、王様がトイレ座ってるみたいだよなー(爆)」
king
一通り見終わったところで、誰が言ったのか「狐の衣装って何の曲だっけ?」「Musical Boxだよね、なんか映像あったよね?」 「じゃー見よう!」と続けて"Genesis on Bataclan in 1973"の鑑賞。
やっぱり本家!、20代にしてこの凄さ、恐れ入りました。
特にPeterの狂気じみた衣装、化粧、アクション、高いキーの苦しそうなシャウト、ビブラート。どれをとっても素晴らしい!
その反面 ウチの師匠のダサいこと、Gソロなのに全く映してもらえないし...TV的に画にならないのかな、悲しー。
この後どうするかと思いきや、マイク田原からの提案で「昔の復刻創世記Liveを見て安心しよう!」「えっ??」
と2000年のシルエレLive全編を鑑賞。現メンバーは2人しかいないのですが、なにせ当時の若さからか勢いが全く違います。(F1 speedで突っ走ってます!)
遠い記憶
これも大笑いの鑑賞会となり、当時の衣装(特にビル源中の○Gオーバーオール+ヅラや、どっかの教祖にしか見えないフィル中島)やMC、演奏間違い、関連エピソード等々いろいろな話が聞けて、とてもおもしろかった。
あれよあれよで第2部だけで約5時間経過してしまい、もうひとつの重要決定事項であった次回セットリストは"何となーく"で終わる始末。
でも、メンバーと別れた後、帰りの電車の中で「うん、Genesisを好きで、Copyバンドやっていて良かった」と思える1日でした。
(松田)

COPYRIGHT (C) Fukkoku Souseiki with Yasuo Nakajima ALL RIGHTS RESERVED
※このページで扱っている画像や文章はコピーしないでね。