【Snare Drums】せっかくなので、今まで復刻創世記のライブで使用したスネアをご紹介。 |
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Yamaha Dave Weckl Custom Model Alminium Shell (14"×6.5")
復刻創世記加入直前に購入したもの。1995年の秋葉原リボレ正月セールに朝の5時から並び特価でゲットした。。。今でこそ色々なメーカーから出ているDual Strainer(スナッピーが二つある)スネアだが、このモデルが世界初のはず。アルミシェルなので金属的な音色の中に柔らかさがあり、かつスナッピーの調整が細かくでき、多彩な音作りが可能。ウェックルの拘りか、珍しく8テンションでフープもプレスフープとダイキャストフープの中間のような作り。このフープの作りは秀逸で、ぜひ他のスネアに移植したいのだが、いかんせん8テンションのスネアなどビンテージを探さないとなかなかお目にかかれない。。。打面側ヘッドにはAttackのTerry Bozzio Signature 1 Ply Medium(Coated)を使用。復刻創世記の初期のライブで使用するも、Genesisは曲中でスナッピーのOn-Offが頻繁にあるため、その操作が逆にネックになり以後使われなくなった。ちなみに、当時の復刻創世記ベーシスト;Mike山口の実兄(Crimsonフリーク)がこのスネアの音を聴いて「ビルブラと同じだな!クリムゾンのコピーやろうよ!」とのお言葉をかけていただいたことがある。。。。 |
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Tama Stainless Steel Shell Limited Edition(14"×5.5")
限定版、と書いたのは当時タマのカタログにはスティール胴で5.5インチがなかったのだが、限定で販売されたから。今は普通にカタログに載っているんじゃないかな。これも秋葉原リボレで購入。名物店員のコージー村上さんに相談しながら色んなスネアを試奏した結果これに落ち着いた。最初は定番のメイプル胴でアタックのはっきりしたスネアを探してたんだけどね。。。。前述のヤマハスネアの後釜として復刻創世記のライブで活躍するも、Chesterのふくよかな音色が必要になりリタイア。しかし低価格ながら(less than JPY20K)音色は非常に素晴らしく、音楽性が非常に幅広いFomalhautのライブでも使用した。その時は、アコースティックなバンドサウンドの特性上、後述のTama Copperスネアのダイキャストフープを移植して多少音をまとめた。打面側ヘッドには、Remo Suede Ambasadorを使用。ハードヒットにも耐えうるにもかかわらずオープンで気持ちのいいヘッド。 |
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Pearl Maplefiberglass Shell(14"×8")
Chesterのふくよかなサウンドの再現を考えた時に、大好きなMama Tourの映像を見ながら「やはり深さは8インチだな」と結論付け、15年ほど前に廃番となっていたパールのGAXシリーズをオークションで探すことに。GAXとは、メイプル胴の内側にファイバーグラスを吹き付けたパールオリジナルシリーズで80年代当時、パールの最高機種だった。そのシリーズのこれまたパールオリジナルのFree Floating System(シェル内部に何もパーツを挿入しないため、シェルの鳴りを損なわない)採用のスネアなので、ハードウェアが多少ヘタっていたものの、即落札。出音は爆音ながら今では珍しい全面当たりスナッピーのため、細かいフレーズもきれいに鳴ってくれる。当然打面側ヘッドは定番のRemo Coated Ambasador。大音量でも埋もれない名器ではあるが、Genesisのレパートリーの中では使える場面が限られてしまう結果となり、こちらもリタイア。確かシングルヘッドをこれでもか、と並べてツーバスにドラムラックまで持ち出した過去最多キットの時(2005年?)のライブのみの出演だったと思う。。。 |
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Tama Copper Shell(14"×6.5")
実はこれ、大学時代に初めて買ったスネア。当時、ABW&Hで来日していたBill Brufordがツアーで使っていたスネアで、浅草のドラムシティで現品限りのセール品となっていたもの。購入した時、廃番となったばかりだった。胴が銅、ということもあり、金属胴の中では落ち着いた音色且つルックスで、個人的に一番愛着がある。逆にラグが本当に素っ気無さ過ぎて、機会があればラグを昔のハイテンションラグかチューブラグに交換したいのだが、なかなか手ごろなのがない。。。このスネアのフープはデフォルトがダイキャストだったが、Genesisの曲で使うとするなら、多少Ludwig色を出してもよいかな、と前述のタマのスティール胴についていたプレスフープと交換してみた。結果、いい感じに音が散らばってくれて、Zepのコピーもいけるんじゃない?、と思うほどのよい出来。コパー胴はヤマハでもパールでも発売されているが、10円玉の如く青く腐食していく様が観察できるタマのが一番愛着が湧く気がする。。。。打面側ヘッドはEvans Power Center Reverse Dot、直近2006~2007年のライブで使用。 |
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Tama Starclassic Mirage Snare(14"×6")
前回のライブでLambツアーの中から3曲演奏したのだが、Lambツアーの音源でのPhilのスネアが非常に面白い音をしていたのが気になっていた。資料によれば、この時使っていたのはアクリル胴で有名なFibes。今もFibesはあるようだが、日本にほとんど輸入されていないし、アクリルという材質の特性上、ちょっとした傷がシェルの割れを引き起こすため、中古は怖くて買う気がしなかった。そんな折り、X Japanが活動再開したからなのかTamaで限定生産という形でアクリルシェルの発売が開始された。アクリルシェルと言えば、ボンゾのトレードマークのLudwigのオレンジビスタライトやビリー・コブハムの透明Fibesが有名だが、実は両方ともシェルを別の会社から購入しているのはあまり知られていない。RCIというアクリルシェルを専門に作る会社が供給しているのだ。。。。。Tamaがアクリルシェルを再発売したのと前後して、Pearlでもクリスタルビートを限定復活させたし、数年前からは個人的に気になっているSFOのガレージメーカーPorkPieもアクリルキットを発売している。もちろんオフィシャルにはなっていないが、作りをみている限り、シェルは全部RCI社製のようだ。で、Tamaで50台限りの発売となったのがこのStarclassic Mirageだが、Black Iceという落ち着いた色なのが購入の決め手だった。どうもアクリルシェルだと派手な原色系が市場に出回りがちなのだが、控えめなところがよい。音色は、思ったよりも硬い感じで少々拍子抜けしたのが第一印象。デフォルトのコーテッド系のヘッドをRemo CSに変えてみたけど、これも今ひとつ。せっかくシェルが透明なんだからヘッドも透けてる方がいいよな、とシルエレの鏡天井を意識して、クリア系のヘッドを試すもどれも納得がいかない。。。。結局まあマシかな、というレベルでEvans EC Reverse Dot Snareという、通常自分では絶対に買わないヘッドを装着。リングミュートにセンタードットというマーチングに合いそうなヘッド(笑)。これを今回のライブの第1部で使う予定。 |
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Premier Genista Series Birch Shell(14"×5.5")
このスネア、20年近く前に発売されてすぐに廃番になった英国プレミア社のジェニスタシリーズのもの。プレミアと言えば、Philがグレッチとエンドースを結ぶ前に使っていたメーカーだが、自分の中ではThe WhoのKieth Moonが使っていた印象の方が強い。と言うことで、材質は男気漂うバーチ。実はGenistaが発売された時、まだ学生だった自分には輸入品などとても手が出なかったが、そのルックスに一目惚れして、いつか金持ちになって手に入れてやる、と思い続けていた。社会人になる頃には廃番となってしまい、結局その存在を忘れていたがある時ヤフオクで発見。本当はシースルーホワイトが欲しかったが、そもそもたまにしか出品されないのだから、選り好みなんてしてられない、と落札。個人的に一番気に入っていたタマゴのようなラグが、買ってみると立てて置く時に安定性が悪いことに気がついた。また、無理やりトップとボトムのテンションボルトの両方をひとつのラグで受ける設計にしたせいか、ボルトの締め方が難しい。。。。ただし、ストレイナースイッチは大きくて滑らか。On-Offの多い復刻創世記のライブにはうってつけ。打面側ヘッドはRemo Suede Emperorを使用。今回のライブが初披露かと思いきや、実はFomalhautの2回目のヘルプで使ったのが最初。メイプル程明るくないくせに、トンガリ感がそれなりにあって、結構気に入ってます。今回のライブの第2部で登場予定。 |
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