自己紹介 やすお

名 前 ● 中島 靖雄(なかじまやすお)
パート ● Phil Collins役
    Vocal、Drums、Tombourine
血液型 ● B型
星 座 ● 双生児


【復刻創世記に参加したきっかけ】

新宿のdisk unionに貼られたメンバー募集のちらしを見て。「バカな奴がいるなぁ」と思った。連絡先の書かれたヒラヒラ部分が全部切られていたので、後日、筆記用具持参でメモる。電話したら、無愛想な男(馬渡さん)が出た。日本橋でスーツ姿のTonyと喪服のMikeに面接を受ける。

【GENESISについて】

自分でも「なんでこんなに好きなのか?」と思う位、大好物。メンバー全員が恐るべきメロディーメーカー、そして驚くべきアンサンブルアイデアを兼ね備えたパフォーマンス集団。聴くは易し、観るは楽し、演るは難し。「GENESISばかりダナ」という自宅の棚は、彼らのアナログ(LP・シングル)・CD・海賊盤等で埋め尽くされている。

【お勧めのGENESISのアルバム、もしくは曲】

全部。だけど勧めるとしたら「A Trick Of The Tail」、その次が「Seconds Out」、ここで難色を示されたら諦める。もし気に入ってもらえたら、最後の最後に「Broadway」のアルバムを勧めると思う。お勧めの曲は全部だけど、自分が聞いた順番に聞いてもらいたいかも。「Ripples」「Dance On A Volcano〜Los Endos」…。

【GENESIS以外で好きなアーティスト】

カンタベリーの上っ面方面(ヘンリーカウ辺りまで)、ユーロピアン・ロックの上っ面方面(中でもBanco Del Mutuo Soccorsoは大好き)。日本のバンドでは80年代のインディーズに昔はどっぷりハマってました。再始動したDOOMやKATRA TURANAのライヴは観に行ってます。

【復刻創世記以外の活動】

仕事とは別に、音楽(GENESIS関係)を中心にライター稼業もしています(あ、仕事か?これ)。

機材紹介
セット

【Drum Set】

●Tom(左から)
8"×5.5",10"×6.5"
12"×8.5",15"×12"
16"×16.5",18"×16.5"

●Bass Drum 20"

●Symbals(左から)
基本はすべてSABIAN
14"AA Regular HATS
18"HH Chinese
18"HHX Power Crash
16"HH Medium Thin Crash
21"HH Raw Bell Dry Ride
20"AAX Stage Crash
20"AA Chinese

Snare Drum
14"×6.5" (ludwig LM411)
14"×5.5" (Tama)

Pedal : Speed King

【Drum Set】

 2013年、ようやく思い通りのドラムセットが完成。30歳を過ぎてから、コツコツと買い揃えては「う〜ん、なんか違う。」を繰り返し、ようやくPhil Collinsなサウンドに近いセットを組めました。普通に考えたら、凄く叩きにくいセットです。特にメロタムの小口径部分にクロスするハイハットスタンドは、電動ノコギリで先端をカットしてあります。日曜大工の達人Chester 源中に切ってもらいました。ハイハットスタンドを購入するたびに2〜3回ほど。

【Bass Drum】

 バスドラに関しては、本来のサイズより2インチ大きい20inchのものを使っています。オークションで、とある企業の社長さんから譲り受けました。これは掘り出し物でした。とても気に入ってます。一見、「お、グレッチかぁ」と思わせておいて、実はPearlのバスドラムです。ね、グレッチじゃなくて、「グラッチェ!」でしょ?「ありがとう」の気持ちは大切だね。

【Tom Tom】

 8インチから2インチずつ、口径が大きくなるのに唐突に「なぜいきなり15インチ?」というのがPhil Collinsの往年のセットの特徴です。ですが、soloツアーでは13"や14"もたまに登場。「15inchのタムを持ってくるのは、Second DrummerがChester Thompsonの時が多い」と、83年の「Modern Drummer」誌で語っています。で、12”と15”のタムは、相棒のChester源中から「他のいらないタムも引き取ってもらえるなら?」という条件で4つほど親戚価格で譲り受けました。バンド内に同じパートがいるのはいいでしょ?おかげさまで、我が家にはタムがいーっぱい。また、偶然にもメーカーが全部一緒。だけど、違うカラーリングなので、黒のカラーシートで模様替え。「やはり偽物は「黒」だよな。」と白っぽい色のドラムセットを使っているPhil Collinsに対抗したら、2007年の復活ツアーでは黒のドラムセットを使ってやんの、ふみゅ〜〜〜・・・。上のイラストのセットには、18インチのフロアタムまで載せてありますが、ライヴでは、ステージが狭くなるので使ってません。残念。Phil Collins同様すべてシングルヘッド仕様(下のヘッドを外す筒抜け状態ね)にしています。
●細かいことを記録しておくと、8"と10"のメロタムは、秋葉原のイシバシ楽器で。メンバーからのお知らせで「中古でメロタム出てますよ」に速攻で仕事を抜け出して購入してきました。
●12"はオークションでゲット。
●13"〜15"まで3つあるタム(1つしか使ってないけど)はChester源中のお下がりです。
●16"と18"のフロアタム(1つしか使ってないけど)は千葉県の板金屋の兄弟からオークションで譲り受けたもの。この時、ツーバスも合わせて譲り受けたのだが、Chester源中に託す。邪魔だったので、持って帰ってもらったといった方が正解か?この時は車を持っていなかったので、源ちゃんと一緒に受け取りに行ったんだよなー。と遠い目。

【Symbals SABIAN】

 Phil Collinsが80年代に契約を結んでいたSABIANのシンバルに総取り代え。メインはPhil Collinsが使っていたHH(Hand Hammer-職人手作り) のものに。正直、かなりの散財。他もすべて本人が使っているのと同じサイズとシリーズのシンバルへ。中でも21"Rideシンバルは世界に2000枚しか存在しない何かのチャリティ用に制作されたもの。Phil Collinsのサインの下にLimited Numberが刻印された(見えないね)シグネチャーモデルです。
 
 Phil Collinsのシグネチャーモデルのシンバルは、海外オークションで低価格で落札。出品者から「キミはジェネシスのコピーバンドのメンバーだろ?知ってるよ。キミに落札してもらってうれしいよ。」と、うれしいメールが来たので、「コンサートを見に来てくれよ。」と返す。さて、このシンバル・・・「同じ音だ〜!嬉しい!」と「傷が付いちゃう〜!使うのもったいなーい!」という気持ちが演奏中に交差します。また2000枚でレアと思ってライヴで紹介したら「そんなにあるんだ?」と茶々を入れてきたお客様がいたので、頭来てもう一枚ゲット!これで1/1000のアイテムとなった。後、2枚購入すれば1/500になる。その頃には「なんかおかしいぞ、俺。」と気づくはずだ。
 そんなシンバル類を揃える為に、SABIANの過去の広告切り抜きや、写真資料など山の様に集めました。ちなみにChester ThompsonのシンバルもSABIANからシグネーチャーモデルが生産されている。これもなぜかゲット!22inchのRide Symbal。もしかしたら、市場に出回るのはPhil CollinsのRideより、ずっとレアかもしれない。
Chester Thompsonのライド Chester Thompsonのライドの拡大図

【Snare Drums】

 スネアについて。3つ程、購入しました。すったもんだして、ようやくPhil Collinsが『Seconds Out』ツアーで使っているludwigのスネアを手に入れました。それがLudwigの深胴スネア〜Super Sencitive LM411。当時のパンフレット等にはLM410と表記されているものもあるのですが、ツアーの写真を見る限り深胴のLM411です。この記述、実は『Seconds Out』でも表記されていません。そんなわけで、LM410まで買って試したのですが「こりゃ違うなー」というわけで、探しまわって、ようやく発見・購入。当然70年代に製造されたブルー&オリーブバッヂです(客席からは当然、見えません)。「ドラムのヴィンテージって、意味あんの?」と言われたりもしますが「ロマンだよ。こんちくしょー」な感じです。一方、これまで使っていたTamaのスネアも抜群にイイ音がします。バブル時に購入した機材の中で、唯一、重宝しているスネアです。型番はわかりませんが、TAMAのOne-Way-Lugと言われるスネア(後にOmni-Tune Lugとも言われる様に)。センスオブワンダーのそうる透や、米米クラブ、プリプリのドラマーが使ってました。なぜなら、彼らのサイン入りの練習パッドがおまけに付いてきたから(笑)。前面のヘッドと裏を同時チューニング出来てしまうのですが、最近になってまたこの仕様のスネアが復活したようです。一時期はチューニングキーすら、製造中止で特注だったのに・・・・。
Ludwig ML411
TAMA One Way Lug Snare

【余談】

 Phil Collinsは70年代に13インチのスネア、13インチのハット(SABIAN)といった小ぶりなサイズのものも使用しています。それらも試してみたのですが、どちらも「今ひとつ」。13インチのスネアはチューニングが本当に難しかった。ドラムは、組んでからバンドで合わせて、ようやく音が確認できるという楽器なので、とても大変。本当は単体でもわかる位、自分がレベルアップせねば、なんだけど。と、書いておきつつ、昨年より13インチのハットを復活させています。これには要因があって、ハットのスタンドを新しいのに換えたら、実にシャープな音がする。ツインドラムでも、音の割り振りが明確になった気がします。ぜひ、ライヴで聴き比べてください。
そして、長い道のりをかけた甲斐あって、自分でも90%満足のいくセッティングになりました。
正確に言うと、バスドラムが18インチじゃなかったり、「70年代は、もっとシンバルや叩くものあるだろう?」と突っ込まれそうですが音だけ追求してしくと、なんだかんだで「なんちゃって80年代」のセット。これは、私自身がパワーヒッターなのと、実際の出音を意識してのセッティングです。
ぜひ、ライヴでみなさんに確認していただければと思います。

【Kick Pedal】

 Phil Collinsは敬愛するRingo StarrやJohn Bohnamの影響から、LudwigのSpeed Kingを使用しています。70年代のものを2つ程中古で購入したのですが、上手く使えずにいました。カチャカチャ、音ばかりうるさかったのですが、店頭で新品のSpeed Kingを試したら、素晴らしい跳ね返りで、即買い替えてしまいました。それから、ずっとこれ。

【Stick】

 Promark社のPhil Collinsモデルを使ってます。国内でも手に入りますが、さすがに店頭に置いてあるのは少なくなりました。一時期、通販でかなり値引きされて売ってましたがそれすら少なくなりました。Phil Collinsがドラマーとして活躍してないからだと思います(涙)。使いはじめは慣れなかったせいもあり、演奏中によく落としました。(昔の私には、重心がちょっと前。…というか短いのに太いんだ、これ。)今は、とても使いやすいです。

【Tombourine】

 GENESISはずっとフロントマンがタンバリンを多用しています。使い方も効果的です。基本はヘッド付きのダブルジングル仕様。パフォーマンスによってはかなり酷使されています。そのせいでヘッド部分が破れ、泣きながら何回も買い直しています。あまりにも頑丈に作られているものは、腕が疲れるし、手にマメができます。ついでにやたら高いのが悩ましいところ。最近はJPC(コマキ楽器)のオリジナルのタンバリンやPlaywoodのものを使っています。写真はJPCとTOCAのタンバリン。これまで壊したタンバリンの数は20個以上あるはず。

【Roland CR-78】

 GENESISが70年代後半にローランド社からプレゼンテーションを受け、当時最先端の楽器としてリズムボックスやギターシンセサイザーを使い出したのは有名な話。このヴィンテージ・リズムボックスもその一つ。既に脱退しているメンバーから「中島さん!あのDUKEでも使ってるリズムボックス、オークションで出てますよ!」と言われ、落札したのはいいものの「え?誰がDUKEの曲やるって言いました?」と言われた悔しい機材。ちなみに経年劣化の為、今ではオブジェとしてしか用を足さない楽器へ。20周年記念ライヴでステージ上に登場しました。

【Microphone】

70年代後半のツアーパンフレットにはSHUREの宣伝ページがドーンと掲載されていました。なのでSHUREのマイク(定番のSM58)を使っていたのですが、その後、とある音楽ライターの方から連絡が。「中島さん、昨日のタモリ倶楽部見ましたか?平井堅がゲストに来て色々なマイクを紹介していたんですけど、その中でフィル・コリンズが使ってるマイクも紹介されてましたよ!え〜っとメーカーはですね〜」とありがた迷惑な情報。教えていただいたからには購入せざるを得ないという流れでゲットしたのがBEYERのマイク。確かに写真や映像を見ると80年代のPhil Collinsはこのマイクを使っていました。
SHURE SM58
Beyer dynamic M88 TG
まだ語ります。

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