SELLING ENGLAND BY THE POUND

(邦題・月影の騎士)


Charisma CAS 1074 ジャケット違い
ポルトガル盤 Pergola 2091

SIDE-1
DANCING WITH THE MOONLIT KNIGHT
I KNOW WHAT I LIKE (IN YOUR WARDROBE)
FIRTH OF FIFTH
MORE FOOL ME*

SIDE-2
THE BATTLE OF EPPING FOREST
AFTER THE ORDEAL
THE CINEMA SHOW
AISLE OF PLENTY

A面
月影の騎士
アイ・ノウ・ファット・アイ・ライク
ファース・オブ・フィフス
モア・フール・ミー*

B面
エピング森の戦い
アフター・ジ・オーディアル
シネマ・ショウ
エイル・オブ・プレンティ


発売年とか録音データとか。
RELEASED SEPTEMBER 1973 
PRODUCED BY JOHN BURNS/GENESIS 
ENGINEERED BY RHETT DAVIES 
COVER PAINTING BY BETTY SWANWICK,ARA 
RECORDED AT ISLAND STUDIOS, LONDON, AUGUST 1973
演奏者とか使用楽器とか
TONY BANKS/ORGAN,MELLOTRON,ELECTRIC PIANO,PIANO,12-STRINGS ACOUSTIC GUITAR,VOCALS
MIKE RUTHERFORD/BASS GUITAR,BASS PEDALS,12-STRINGS ACOUSTIC GUITAR,ELECTRIC SITAR,VOCALS
PHIL COLLINS/DRUMS,PERCUSSIONS,VOCALS,*LEAD VOCAL
STEVE HACKETT/LEAD GUITARS,12-STRINGS ACOUSTIC GUITARS,NYLON GUITAR
PETER GABRIEL/LEAD VOCAL,FLUTE,TAMBOURINE,PERCUSSION,OBOE
中島の大絶賛コメントコーナー!
Peter Gabrielのさまざまなコスチュームが話題を呼んだステージは新作『Selling England By The Pound』でさらに過激に加速していった。曲によってはブリタニアの騎士に扮し、農夫やストッキングを被った兵士など、被り物は曲ごとに変化し、それがライヴでも話題の的となった。その一方で、メンバーたちの表現力も技術面と共にレベルアップしていく。インストゥルメンタル・パートが多く採られていくのだが、全体的に聴きやすいアルバムとなっている。中でも「Firth Of Fifth」や「The Cinema Show」といった後のライヴでも重要なレパートリーとなる曲を含んでいるのが特徴だ。「Firth Of Fifth」では、Steve Hackettの流れるような美しいギター・ソロを聴くことができ、「The Cinema Show」ではTony BanksによるArp Pro-soloistの流れるような演奏を聴ける。このインスト・パートはTony BanksとPhil Collins、Mike Rutherfordの3人だけで演奏されている。3人の演奏とは思えない見事なアンサンブルである。そしてSteve Hackettの奏でるミニマル・フレーズから初のヒット作が生まれる。それが「I Know What I Like」だ。UKシングルチャートで21位まで急上昇したこの曲で、Steve Hackettはシタール・ギターを弾いている。日本でも「これが幸福さ」というタイトルでシングルカットされた。余談ながら、A面B面ともエディット・ヴァージョンとなっている。激レアアイテムとして、コレクター間では10万円以上の高値で取引が行なわれている。A面最後を飾るのは、Mike Rutherfordが変則チューニングのギターを奏でる「More Fool Me」。Phil Collins独唱の歌としても有名だが、変化に富んだ楽曲群の中では、幾分シンプルな曲としての印象を受けてしまう。当時のPhil Collinsの声は、本当にアコースティック・アンサンブルの曲とよく合う。B面に移りGENESIS風ロック・オペラ爆発の「The Battle Of Epping Forest」は一度聴いただけはわからない曲だ。登場人物のセリフ(歌詞)に合わせて、展開していくという構成が面白い反面、英詩が理解できないと難しく聴こえると思う。続いてアコースティックとピアノのメロディが美しいインストゥルメンタル「After The Ordeal」。この曲が元々エレクトリック・ヴァージョンでリハーサルされていたのは『Selling England By The Pound』のリハーサル・テープが流出したことで判明した。GENESISのライヴで演奏されることはなかったが、1987年Steve HackettがYesのSteve HoweとGTRを結成した際、ステージで後半部分が演奏されている。またSteve Hackettのソロ・ツアーで2015年に披露。ギターにThe Flower KingsのRoine Stoltが参加したことにより実現可能。後半はギターの掛け合いヴァージョンにアレンジされている。

【備忘録】
このアルバム、イタリア盤は見開きジャケットにイタリア語による歌詞。カメラマン:Armando Galloによる解説が掲載されている。勿論イタリア語なので、ちんぷんかんぷんだ。裏ジャケットに珍しい狐のマスクを被ったステージ写真が掲載されている。その他、ピクチャーディスクやブルーレイ・オーディオなども存在する。
イタリア盤裏ジャケット。写真は珍しいが左右反転してる。 ピクチャー・レコード。これ多分Bootlegと思われ。


SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)

SIDE B
Twilight Alehouse


CHARISMA CB 244
(JANUARY 1974, NO.21)

イギリス盤。ペーパースリーブはない。容易く見つけることができるが、B面がクリアーな状態のシングルはなかなかお目にかからない。
SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)

SIDE B
Twilight Alehouse
日本で初登場のジェネシスのシングル。実際は編集盤アテンションからのシングルカット。どちらも変なところで編集されている。
SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)

SIDE B
Twilight Alehouse
イタリア盤。綺麗なペーパースリーブ。ロゴだけ旧式のものを使っているが、デザインも素敵な1枚。

SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)

SIDE B
Twilight Alehouse

Netherlands盤。Charisma ‎– 6073 347となっている。こちらもステージ写真がI Know What I Likeのものが使われているので、ツアーが始まってから制作されたと思われる。
SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)


SIDE B
More Fool me
ポルトガル版はカップリングが違いPhil Collinsの歌うMore Fool Meが収録されている。ジャケットははその前のツアーより。
SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)
More Fool me
SIDE B
Dancing With The Moonlit Knight
1975年になってブラジルで発売されたシングル。3曲入りの大盤振る舞い。33回転となっている。

SIDE A
I know What I Like(In Your Wardrobe)

SIDE B
Counting Out Time

1984年にアメリカで発売されたシングル。両A面と考えてもよいカップリング。
 
 
 
 

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