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メンバーが脱退しても補充なし!とどめにアルバムタイトルは「そして3人が残った」。あまりにも自虐的過ぎて笑うに笑えないタイトル。そんなタイトルもアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)(1939年)」から取られたなんて話を聞くと、ちょっと高尚なタイトルに思えるから、あら不思議。それまではアルバムにコンセプチャルな作りが見られたが、ここでは短い楽曲(5分以内)がランダムに並ぶ構成となっている。Steve Hackettが脱退し、Mike Rutherfordがリードギタリストを兼務する形となった。また、ギター・シンセサイザーの導入により、サウンド自体が煌びやかな印象に。特にこのアルバムの収録曲のイントロフレーズの多くはキャッチーで耳に残りやすいものになっている。このギター・シンセサイザー、次のアルバムで使用されるリズム・ボックス共に日本のローランド社がジェネシスにプレゼンテーションしたものらしい。ローランド、イイ仕事をしました! さて、1人減り2人減りで、固い結束を余儀なくされた3人は、このアルバム制作においても素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれる。ツアーではGENESISファンを公言するAlphonso Johnsonの紹介によりサポートギタリストとしてDaryl Steaurmerが参加。それまでどんなバンドか知らなかったDarylはPeter Gabriel時代の映像を見せられ面食らったというエピソードが残っている。ベースも弾けるギタリストの参加により、ステージでの楽曲アンサンブルはより緻密でパワフルなものになっていく。 【備忘録】 デザインチーム「ヒプノシス」の元メンバー:Aubrey Powellが2014年に発売した「Hipgnosis Portraits(邦題:ヒプノシス・アーカイヴズ)」によると、このアルバム・ジャケットはピカソが光源を用い描いた絵にインスパイヤされているそうだ。本来は、その光の絵をメンバーに描かせるはずだったが上手くいかず、現在のジャケットデザインに落ち着いたらしい。没になったGENESISの名前を描いた写真はシングル「Follow You Follow Me」に使用されている。 アルバムからは3曲シングルカットされている。「Follow You Follow Me」はアメリカにおいて初のベスト10以内にチャートインした。そのアメリカのシングル盤のみリミックスが異なり、ドラム・パートがChester Thompsonによって録音されている。ドラムのフィル・インによってスタートする珍しいヴァージョンだ。 2枚目のシングルは「Many Too Many」。カップリングは「The Day The Light Went Out」「Vancouver」の2曲。どちらもアルバム未収録曲である。日本では来日記念盤として発売。3枚目のシングルは、アメリカと日本のみ発売。「Deep In The Morthrlode」はサビフレーズの「Go West Youngman」からタイトルが採られている。途中の静かなボーカルパートがカットされているヴァージョン。 前作『Wind & Wuthering』以降、Tony BanksとMike RutherfordはGENESIS以外の活動として、映画『The Shout』のサウンドトラックを担当。Alan BatesやJohn Hurtといった実力派の俳優が出演しているが、内容は「叫び声で生き物を殺す男が、実験音楽家の家庭を壊す」という「?」マーク一杯のカルト映画である。この映画ではTony Banksが作曲した「Undertow」のフレーズがメインテーマとして使われている。「Undertow」はTony Banksのソロアルバム『A Curious Feeling』の1曲目「From the Undertow」でもそのテーマが再録されている。 |
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