1986年、Peter Gabrielの大ヒットアルバム『So』は、細部まで作り込まれた作品だった。そのタイトル・ロゴデザインはpeter saville(ピーター・サヴィル)という人物が担当している。ピーター・サヴィルはイギリスのデザイナーでNEW ORDERやJOY DIVISIONなどのアルバムデザインを手がけている。特にJOY DIVISIONの『Unknown Pleasures』のデザインは音楽の枠を通り越してファッションなどにも影響を与えた有名なデザイン。熱心なファンがいることでも有名だが、その彼が手がけたのがPeter Gabrielの『So』のタイトルデザイン。さて、で、一方このアダルトDVD群。これでもエロ度少なめのパッケージを集めたのだが、なんと「So」というレーベル名である。しかも書体のデザインが似過ぎ。どこの業界にもデザイナーがいるわけで、ここからは私の推測なのだが、このジャケット制作に携わっているデザイナーもピーター・サヴィルの名前と作品位は知っているだろう。このパッケージは、いやロゴはピーター・サヴィルへのtributeなのだ。パクリではない!どのパッケージにも、その自己主張が大きくフューチャーされている。それでいながら、ご機嫌なタイトル達を邪魔しない色使い。素晴らしきジャパニーズ・カルチャーではないか!!え、で、俺がこれをどこで知ったか?・・・偶然、視界に飛び込んできたのさ。本当だよ。ウソだけど。ちなみにデザイン的には、アップで取り上げたジャケットが秀逸だと思ってる。なんか隠したら、余計Hな感じになっちゃった。笑。(2013年/ツタヤ・ディスカス・撮影/中島靖雄) |