復刻創世記 at 両国 Sunrize ぷろぐれ祭2
YES Tribute Band 【SPYES】
【復刻創世記】
Photo by 小宮山直恵、Yutak、Snowgoose、Alice
and Many Many Friends!

■2014年10月18日(土) 晴れ

■Live at 両国 Sunrize

ぷろぐれ祭 2
2大プログレッシブ・バンドノ偉大ナル軌跡ヲ目撃・体感スル1日
共演:YES Tribute Band 【SPYES】

■SETLIST
第一部

01.Eleventh Earl Of Mar
02.One For The Vine
03.The Cinema Show
04.Horizons
05.Dancing With The Moonlit Knight
06.Supper's Ready
07.Drum Duet
08.Los Endos

ENCORE

09.The Lamb Lies Down On Broadway
10.〜 The Musical Box(Closing Section)

■こぼれ話

 前回のライヴから、わずか2ヵ月後に行われたライヴ。こんなスケジュールになったのは、共演バンドのスケジュールやライヴハウスの空き状況などなど、いくつもの要因が重なってしまった結果。元々「もっと練習しよう!場数を増やそう!ライヴに馴れよう!」というバンド内目標が前提でのライヴなのだが、お客様の会場アクセスや、開催日、予算なども考慮すると、なかなか予定通り・理想通りにスケジュールも組めないもの。やはり、不安になったのは、チケットの売れ行き。正直、あまり売れていなかった。ところが、蓋を開ければ、集まっていただいたお客様は、なんと99名!企画主催者でありながら、PR不足が多々あったにも関わらず(珍しくフライヤーも作る暇がなく…方々へごめんなさい)、SPYESさんにも、集客面でかなり助けてもらいました。おかげで、たくさんのお客様に盛り上げていただき、結果的には、素晴らしいイベントになりました。 
 さて、今回の企画イベント「ぷろぐれ祭 2」はその名前の通り、同じ組み合わせ、同じ場所で行ったライヴの「3年前の続き」です。SPYESは前回のライヴ後、プログレシッブ・ロック・イベント[LEGEND OF ROCK]で何度もトリを務めるなど、大活躍。一方、復刻創世記はメンバーを再編し、新しいラインアップになってからの初共演となりました。気心知れた共演者とのタイムテーブル管理は、これ以上ないと言っていい程、完璧な進行でした。ただ、どうしてもステージが狭くなってしまうのは、申し訳ない限り。そんなSPYESの皆さんには、転換まで手伝ってもらい感謝感謝でした。
 楽屋では、ステージ衣装キメキメになる前のSPYESメンバーと、復刻創世記ヅラ番長と記念撮影。ヅラだけ全員バッチリ決め決め!首から下はまだ普通。あはは、楽しいや。
かつらさん達
 トップバッターを飾るSPYESは、事前の情報通り、アルバム『Relayer』収録のYES史上最も長い大曲「The Gates of Delirium(錯乱の扉)」を披露。内緒にしつつもバレバレな告知画像だったわけでしたが。さらに「これでもか〜〜!」なYESの代表曲をたっぷりの充実セット。お客様の反応も「錯乱の扉が生で聴けた!」「The Gates of DeliriumのSoonのパートで涙が出た」「Heart of the Sunrise痺れた!」「前回より、凄くまとまって最高!」といった感想をいただき、素晴らしいライヴとなりました。何よりもいつものこだわりの衣装に加え「おぉ!自前エレドラだー!このギター何〜?なんかキーボードも台数増えてんぞ〜!いや、全体的に機材増えたなー」と、細かい所で意味なく同志が増えてるようで、喜んでしまいました。復刻創世記もステージ袖で、ガン見しながらの感動のステージでした。曲が演奏される都度「これは、○○バージョンじゃね?」って、YESも普通に聴けないのかね!?

■SPYES SETLIST

01. Yours is no Disgrace
02. Heart of the Sunrise
03. Long Distance Runaround 〜 Fish
04. I've Seen All Good People
05. The Gates of Delirium
06. Starship Trooper

ENCORE

07. The Six Wives of Henry Ⅷ
08. Roundabout

【ここからは復刻創世記のお話】
 ライヴまでの特訓の記録については、別のページでも各メンバーが触れているので、そちらを見ていただくとして…

■ライヴまでの、「特訓日記」

「特訓日記」 メンバー個々人が綴る自虐的特訓の記録。
 今回のライヴの目玉は前回のライヴで披露出来なかったSupper's ReadyのPeter Gabriel Versionの再現と、これまた久しぶりでSetlistに組み込んだDrum Duet。が、実はThe Lamb Lies Down On Broadway〜The Musical Boxのメドレーは初めての演奏だったり、急遽、組み込んだHorizonsは本家通り、初エレキギターでの再現(もちろんSteve松田参加後初演)だったり、リクエストに応えてのOne For The Vineを組み込んだりと振り返れば、よくまぁたった2ヵ月でこんなに変えちまったなーのSetlistとなりました。中でも、Supper's ReadyのこのVersionは2007年に演奏したきりでした。Phil Collins Versionはその間も何度も演奏しているので、問題はないと思われるでしょうが(笑)、この曲はやっぱり手強くて大変なのよ。気が付かれないかも知れませんが、時代ごとに微妙にアレンジも違うのでございますよ。フルートも入ってくるしね(涙)。練習頑張りましたよ。でも、本番で失敗しちゃうんだなー、悔しいなぁ。一方、被り物から小道具・大道具をチェックしたら、あまりにも劣化しすぎていて、すべてメンテナンス&作り直し。エンディングに登場する棒状ライトも接触不良があって配線をやり直していたら、いきなり「バチン!」とショートして煙を吹いて、そのままご臨終…。
  粗大ゴミとして旅立つ姿を見送りました。そういえば、これが初めて購入したバンド資産だったなぁ〜。で、似たようなものを再度ネットで購入。でかい!頑丈!値段が高い!の見事な(しかもLEDだぜ!長持ちだ!)ライトが届きました。イバラの冠も作り直し、フラワーマスク、マゴグの三角箱をメンテナンス。9/8の歌部分での足元からのライティング、ライヴ当日はマグネシウムが炊けないので、特大クラッカーを大量購入(大阪公演の分も併せ)!と着々と準備完了。そして、演奏と着替えのタイミングを測るため、スタジオで何度も練習。ダンドリに翻弄されると演奏が粗くなる状況を克服するため、衣装も再考。どうしてもすぐに脱げる黒いシャツが欲しかったので、前面にジッパーを付けたものを母親に作ってもらう。
 「いやぁ〜、幼稚園のお遊戯会を思い出すね〜」なんて、機嫌を取ったが「あんた、いくつよ?しかも、これ、脱いだら恥ずかしい格好とかするんじゃないでしょうね?」と、お母様は何でもお見通しだぁ〜(笑)。そんな恥ずかしい格好(実際は華麗な格好と思っているのだが)も、上野のステージ衣装屋さんで購入。「お客さん、ウチの商品を着るには、もっとダイエットしなきゃダメだね〜」って、く〜〜下町のオヤジは歯に衣着せないから大好きだぜ!スパンコールのズボンは脱ぎにくい!4枚以上重ね着をすると、着替えに時間が掛かる!など諸々、試行錯誤した頃には、楽器以外の荷物で車もパンパン。くらくらと目眩。ライヴが近づき、ステージ進行上、どうしても着替えの時間が足らなかったので、急遽、Steve松田にお願いし、組み込んだHorizons独演。本人の「ここで初期ステージに転換なので、私も着替えますね」という変身は演奏と共にとても好評でした。本人は納得してない様子ですが…(そんなことならと、大阪公演でのSetlistにも急遽追加。笑)。
 そんな感じで念入りに練習・準備を進めたSupper's Readyですが、ライヴ本番ではクライマックスの9/8のキーボードソロでアンサンブル崩壊。このインストパートは9拍子のリズムを刻む、Mike、Steve、Chesterに、割り切れない譜割りのキーボード・ソロ。そのソロにフィルインを対応させつつ、9/8拍子を行ったり来たりするPhilのドラムといったバンドアンサンブルが見せ場となるのだが!!!Tony岩崎のリズムが狂ったあたりで、拍子がバラバラに。Phil中島、本来であれば行ったり来たりする展開にどうにもこうにも対処出来ず、目だけが泳ぎっぱなしのとほほな演奏。なんとか途中でバンドとして持ち直したが、このパートだけは最低の演奏でした。たくさん練習しただけにこういう結果はホントに凄く悔しい。ま、それ以外は、細かいミストーンはあったものの大きな事故もなくコンサートは進行。実はもっとも恐れていたDrum Duetは「いやぁ〜、あんな練習量で大きなミスなく、完奏できたなぁ〜」と不謹慎なドラマー2人。ま、結果オーライな出来でした。そんな不安感を醸し出していた証拠に、本番前、こんな写真がメンバーにより記録されてました(笑)。追い込み特訓だ。
本番前に練習してんじゃねぇよ
 演奏とは別な面でも新しい試みをしました。転換時にスクリーンが降りる会場だったので、そこに映す映像も土壇場で友人に協力してもらって作りました。ジャズアレンジされたGENESISの楽曲をバックに「復刻創世記」のロゴを投影した空中遊泳映像を延々流すというBGV。意外にもそのサウンドに興味を持ってくれたお客さまがいらっしゃいました。こんなイメージです。
かつらさん達
 メンバーはSupper's Readyにおける「やっちまったー!」がでか過ぎて「今日のライヴは最低!!!」と終わるなり、吠えまくっていたのですが、アンケートでは「最高!」と書いていただき「どうすればいいんだ?俺たちは?」状態。何はともあれ、次の関西ツアーでは、この悔しさを演奏で巻き返そう!と決意を新たにしました。プラスして、これまで以上に時間的ダンドリが求められる未知の地での恐怖にPhil中島はかなり怯えてましたとさ。で、以下は、お客様にいただいた当日のライヴの感想です。なんと、福井・滋賀・名古屋といった遠方から駆けつけてくださったお客様が!!!なんだかんだで、ほんと、幸せなバンドだなぁ〜。いつもながら、一緒にGENESIS Liveな空間を一緒に作ってくれるお客様には、感謝しきれないです。まだまだ頑張りますね。ありがとうございます。
 カメラマン小宮山さんに急遽お願いして、ライヴ終了後はお客様とこんな記念撮影をしていただきました。う〜ん、気分はもうアイドル!

■感想(アンケート、頂いたメール、他
    ネットから、かっぱらって来た書き込み等より)

●今回も楽しかった!ドラムデュエット、上手くなったんでは?素人がすいません。クラッカーのカラ、記念にいただいてきます♡
●いつもの通り、良かった。The Cinema Showはいつもドキドキする。Tonyがいつやらかすか。
●初めてですが、素晴らしかったです。
●相変わらず、すごかった!!
●最高!!!!言葉なし
●すごすぎる 感動した!!
●前回のシルエレより、音のバランスがよかったです。又、中島さんの声も前回より調子よかったようで良かったです。ガブリエル時代のSupper's Ready…昔のヨーロッパライヴの映像が蘇りました。来年もライヴ期待しています。
●素晴らしかったです。本物を超えた?もう感動しました。また観に来ます。皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
●マグマの脈動のようなロス・エンドスでのリズム。中島さんの歌に聞き惚れました。またお願いします。
●初めてですが感激しましたー楽しかったです!!また、来年ぜひ見に行きます!
●もう最高です!またぜひやってください。5人とも最高!
●Cinema Show、Supper's Ready、ドラムソロ → Los Endos、Seconds Out!!の世界。泣けました。生音で聴けてよかった。
●ブロードウェイやってもらえてよかったです。
●あっ!という間に終わってしまいました。いつも楽しくてパワフルな演奏ありがとうございます(^-^)
●いつも熱いステージをありがとうございます。心から楽しませていただきました。
●前回より、すごーく良かった。ドラムス、KBもバランスもgoodでした。大阪、頑張って来てくださいね〜
●いつもGenesisの音を生で聴かせてくれて感謝です。Supper's Readyはいつも最高!ぜひ、今度はワンマンで。
●いつものことですが、Genesisな世界に浸らせて頂いてどうもありがとうございます。以前(何年前?)より、HなMCがストレートになったのが良かったと思います(笑)残念ながら、大阪には行けませんが、Nice Playをして来てください。ホントどうもありがとうございました。
●ラム・ライズ・ダウン・オン・ブロードウェイやってくれてありがとう。良かった。ハケットのギターが美しい。ワン・フォー・ザ・ヴァインは楽器の音量バランスの問題もあり、ライヴに向かない気がする。いい曲だが。シネマショウの後半のキーボード・ソロはミキサー側でもっとリヴァーヴをかけるようにした方が良い。コスプレは毎回楽しめる。フルートはいつうまくなる?また来ます。
●One For The Vineが聴けて良かった。
●とてもよかった。
●毎度見させていただいて素晴らしいです。後半の盛り上がり、ドラムソロ〜が特にいつも以上に濃かったと思いました。
●Supper's Readyはいつ聴いても、何回聴いてもよいです。ガブリエルバージョンは楽しさが倍増しますね。(着替えや小道具の準備等、御本人は大変かと思いますが) それとやっぱり何回聴いてもよいのがLos Endosです。しみじみと、圧倒されます。ホレます。ホント。一言付け加えさせていただくと、前回のフライヤー、とても素敵でした。今回はなかったのでちょっと残念。(準備も大変でしょうに・・・勝手なことばかり言って申し訳ないです)
●シネマショウとサパースレディのMC。ご本家はこんな事、話していたんですね(歌詞も含めて)何も知らずに一生懸命聴いていた当時高校生の私。やすおさんありがとう♡今回はMC冴え渡ってました。さだまさしに負けるな!!大阪公演も頑張って下さい。
●今回が一番良かった!という感想が、周りのお客さんから多数聞こえましたよ。
●ありがとうございました。機会があれば、また観に行きたいです(^。^)ジェネシスの魅力にハマりそうです。ほんとに、いい曲たくさんです。One For The Vine演奏して欲しいと、友達に話していたので、とっても、感動しました。祈りが通じたって。復刻創世記は、中島さんのサービス精神がほんとに素晴らしいと思いました。ピーターになりきってありましたから。
●それにしても素晴らしいライブでしたね!
●ヒゲとメガネのSteve、ヨカッタですよーー
●今夜のLIVEお疲れ様でした!!復刻創世記は、やはり最高です。
●本当に生きてて良かった、、感動の嵐、、、改めて素晴らしかったです!!昨夜は感動につぐ感動、そして芯からGENESISを愛する気持ちに、改めて打ち震え、そして爆笑と涙がないまぜになった一夜でした。笑えて、そして勇気が貰えるのが、芯の芸術だと思っておりまーす。
●初めて参戦させて頂きましたが、最高のライブでした。心から楽しみました。昨日は本当に素晴らしいライブでした。次回もまた参戦させて頂きます。
●ホント、最高のライブでした。
●復刻さんのギタ-さん。ブル-ザ-・ブロディ-ではありません!暫くしてお髭と鬘をさっさと外してしまいました。ギタ-奏法はまさしくハケットさんです♪ドラムさん。ブラッフォ-ドさんのようなスティックさばきで、気を付けてみてると時々目を瞑りながらドラム叩いてます!←多分、ドラムセットの位置を体が覚えているんだと思います。
●ツインドラムが素晴らしかった。息もピッタリでした。ドラムズレるとおかしいですから。
●ダブルネックとベ-スペダルを巧みに操るMike Rutherford!!
●ツインドラムにはやられました(>_<)
●昨晩は素晴らしいライブ、楽しませて頂きました。なかなか感動の余韻から抜け出せません。大阪ライブガンガレ〜!
●ライヴとても素晴らしかったです。感動しました!
●復刻創世紀、最高!Cinema Show、 Los Endos 感涙ものでした。Seconds Out が生で聴けた!
●昨日は福井から駆けつけましたが、来て良かったと心から思いました。ジェネシスへの深い愛情がとても伝わってきました。でプログラムも最高で私にとってはベストの選曲でした。演奏でいろいろと反省点があったとのことでしたが、気合い200%の演奏に圧倒されました。感動をありがとうございました。また聴かせてほしいです!感動しました!
●先週土曜日の素晴らしかった復刻創世記さんのライヴの感動がまだ冷めやらぬ…って感じです。 1曲目…イレヴンス・アール・オブ・マー!やってくれました。このイントロが鳴り響いた時点でもうノックアウト!早くもイッてしまいました。私的ジェネシス・イントロ大賞ベスト1に輝くナンバーがのっけから飛び出し天にも登る思いでした。パワフルな歌と演奏にすっかり酔いしれ、これが出たなら次はやっぱりワン・フォー・ザ・ヴァインが来てほしいと思うのが人情というもの。そしたら本当に飛び出した!もう完全にジェネシス・ワールドの迷い子…というか迷いオッサンと化してしまっていた。中島さんの“これぞ、ザ・プログレッシヴ・ロック!!!"のMC。同感である。プログレの大曲と一言でいっても千差万別、色んなタイプの曲がある。超絶技巧のスリリングなインタープレイ満載の大曲もある。勿論そんな大曲もサイコーなのだが、ジェネシスの大曲はそういう性格のものではない。もちろんトニーやスティーヴのソロもフューチャーはされるが、あくまでバンドの緻密なアンサンブルでしっかり聴かせてくれる大曲である。このトニー・バンクス作の名曲中の名曲!緩急のあるドラマティックな構成、そして次々と飛び出す魅力的なメロディー、そのメロディーのひとつひとつが有機的にしっかり繋がった誠に素晴らしいナンバーである。アンサンブル志向の強いジェネシスのそんな究極とも言えるこのナンバーを演奏するのは至難の技だと思う。本当に練習に練習を重ねられたのであろうと推測する。そしてこの素晴らしい演奏がなされたのは、ひとえにメンバー皆さんのジェネシス愛の賜物以外の何物でもないと痛切に感じた次第です。ジェネシス、そして彼らの素晴らしい音楽に純粋にリスペクトし、そして大いなる喜びを感じてハツラツと演奏される復刻創世記の皆さんの気概がダイレクトに伝わってくる。来て良かったと心から感じた次第です。 ファース・オブ・フィフスはやらないよーのMCには観客の多くがええ~~っ!ときた。スティーヴの素晴らしいソロもありやはり人気のナンバーなのだなと痛感するが、同じ月影の騎士の人気ナンバー、シネマ・ショウを聴かせて頂いたのだから贅沢は言うまい。幻想的な前半と7/8拍子のスリリングなインストパート…これもいい曲である。ライヴ盤セカンズ・アウトで唯一ビル・ブラッフォードがドラムを叩いたテイクが見事に再現されていた。前半ではグロッケンシュピール始め各種パーカッションが曲に陰影をつける。ビルはクリムゾン時代にジェイミー・ミューアのプレイに多大な影響を受けたのであろうと推測する。この曲の後半のインストパートの壮大かつスリリングな展開は何度聴いてもいいなと思う。80年代以降のオールドソングメドレーでもずーっと演奏されてきたこれもホントに名曲!
 名刺がわりの1曲…スティーヴ・ハウにはムード・フォー・ア・デイがある。そしてハケット先生にはホライズンズ。最初のハーモニクスがちょこっと聞こえただけで泣く子も黙る、英国ロマンティシズムの極致…フォックストロットではA面とB面の間奏曲、または大曲サパーズ・レディへの導入部として奏される。今回のライヴでも、ほっと安らぎのひとときを与えてくれた。ここでは黒縁メガネに長髪のピーター時代のハケットが満を持して登場!喝采を浴びた。やや毛が多くボウボウな感もなきにしもあらずであったが、それが今回のライヴの出来映えにさほど影響するほどのことではない。それよりこの曲1曲をプレイし終わるとフィル時代のハケット先生にあっさり戻っちゃった。この後の月影の騎士、そして、今回のハイライト!サパーズ・レディはこのボウボウな出で立ちのままで椅子に座り、うなだれて孤高のプレイを展開して欲しかった所だが、まぁ贅沢は言うまい。 いきなり無伴奏のピーターの儚く憂いを帯びたヴォーカルから始まる月影の騎士はジェネシス全楽曲中でも、そのオープニングの鮮烈なインパクトから言ったらナンバーワンだろう。 そして……いよいよ眩惑の仮装大会の始まりである。ピーター時代の曲はやる前からなにやるかわかっちゃうから面白くないんだもん~みたいなことを中島さんはおっしゃっておられたが、逆に私はおっ!月影だ!…と心躍ったんだよー! この曲も起伏が激しいドラマティックなナンバー!当然、演奏の難易度も高いはずである(全て高いが…)。しかし復刻創世記の皆さんは我々をしっかり夢幻の世界へ誘ってくれた。キーボード群はほぼ当時のトニーの機材を使用していらっしゃるとのことだったが、とても素晴らしかった。生メロトロンの深遠な響きにはただただ涙するのみ。 さぁ!お次は本日のメインイベント!!!サパーズ・レディ(^-^)/ 感動のクライマックスへ!
 私が本格的にジェネシスを聞き始めたのは大学時代…アバカブが出るか出ないかの頃である。“ガブリエル先生がいた頃を聴かないと"とロック好きな友人から言われ最初に聴いたのがフォックストロット! ヴォーカルが、なんやフィルとそんなにかわらんやん!というのが第1印象(今聞聴くと全然違うんだけど、当時はそう感じた)。で、肝心の収録曲だが、これには見事にハマった。特にウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ、そしてB面の大曲、サパーズ・レディである。当時はかなり聴き込んだものだ。その曲が今宵聴ける!ワクワクした。 ピーター時代は、曲の合間にピーターが語りを入れたり、そして曲中ではコスチュームを色々と変えたり…というのはライヴ盤のジャケや色んな写真で見て知っていたが、果たしてコウモリ男がどの曲のコスチュームなのか?真紅のドレスのキツネ女はなんの曲を歌っているのか?は全く分からなかった。ピーター時代のオフィシャル映像は当時は観る術もなかったのだが、後年、ちょうどレココレでジェネシスが取り上げられた頃だったかと思うが、雑誌の広告でピーター時代の映像のビデオテープの通販を目にし、思いきって送金してみた。同時にハケット先生のビデオ注文。で送られてきたのは、確かにピーター時代の映像であったが10分ほどで終わってしまう代物。あれ~確か100分位収録って書いてあったけどなぁ。で、お店に電話するとそれは違う商品だから交換すると言う。めんどくさいが交換してもらって、ようやく動くピーター時代のジェネシスにお目にかかれた(ダビングに次ぐダビングからか画質は劣悪であったが…)。そこにはサパーズ・レディも全曲収録されていた。 それが先日のライヴで見事に再現されているのを目の当たりにし、またまた感動!してしまったのです。 シネマ・ショウの時もそうでしたが、曲前のMC、軽快な口笛、さらに曲に入ってからのピーターの細かな動作(フィルの曲でもそこらへんはとてもよく研究されていた)、いやはや参りました。それにあれだけの曲の歌詞を何も見ずに歌いきる!というのもホントにすごいことです。 この曲ではオーディエンス参加コーナーもあり、ホントに楽しめました。1つは、皆さんご一緒に! A Flower!!!…バッチリ決まりましたね。でたぁ~フラワーマン!歩きながら歌う感じも、脳内で劣悪なビデオとオーバーラップしました。しかしこの曲、確かに長いのですが、パート、パートはホントに良くできたポップなメロディー満載なので飽きませんね。ただダラダラ長いのではなく、見事な構成を誇るジェネシスの面目躍如たる名曲であると再認識致しました! アプカリプス・イン・9/8の前のフルートの調べは大好きです!私のピーター・フルート・ベストの儚いメロディーでいつ聴いても胸がキュンとなります。中島さんの練習姿が目に浮かびました。 さてさてここからのクライマックス~エンディングはもう手に汗握る最高の展開!!!大好きなパートです。ここからはセカンズ・アウトを彷彿とさせるツイン・ドラムスで熱い演奏が繰り広げられました。そりゃあ他の曲も含めて細かいこと言えばいろいろあったのかも知れませんが、微細なことは全く気になりませんでした。ジェネシス愛に貫かれた気合い十分な熱い演奏にノックアウトされた…って感じです。 観客参加その2…And it's~のクラッカー!これも決まりましたね!私の頭の中ではマグネシウムがボワアッと広がりました!もうここから至福の時。いやぁ素晴らしかった! そしてライヴは…フィルとチェスターによるドラム・デュエットが始まった。87年ウェンブリー・スタジアムでのあの私的最高峰ライヴ・パフォーマンスの再現だ! 遂にあの名曲ロス・エンドスが聴ける!いや、ひょっとしたら、君のTVショウ……いやいやそれはないだろう。私は首を大きく横に振った…… 私も多少はドラムを叩いたことがあるがツイン・ドラムスの経験は残念ながらない。しかし見て聴くのと、あの土曜日の夜のように実際演奏するのでは大違いであろう。二人のドラマーがお互いの音をどれほどモニタリング出来ていたのかは不明だが、ツイン・ドラムスは高度な技術力、そして音楽性を有していないと、なかなか満足な演奏は困難であろう。この演奏を聴かせて頂いて、これはかなり練習されたのだろうな…と感じた。ウェンブリーのあのライヴ映像が何回も再生され、フィル&チェスターの熱い演奏が徹底的に頭に叩き込まれたのであろう。キメのフレーズ、コール&レスポンス、ブレイクもバッチリ決まり、いやが上にも最後の壮大な世界への期待がどんどん高まっていく。ツイン・ドラムスはここ以外でも、シネマ・ショウ、サパーズ・レディなどでタップリと息のあったところを聴かせて頂いた。 ロス・エンドス…87年ウェンブリー・スタジアムでのライヴ・パフォーマンスは私のジェネシス・ライヴの最高峰である。誰がなんと言おうと、これは私のジェネシス・ライヴ・パフォーマンス金字塔の筆頭格である。本家はヴァリライトを駆使したまさに光と音の一大ページェント!ホントにこれが生で聴けるとは思わなかった。後半はアルバム同様、スコンクのメロディーが壮麗に響き渡る。まさに圧倒的な音空間である。ベースペダルの重低音が腹にズッシリと響いてくる。アルバム版のこの曲は残念ながらフェイド・アウトする。正直このライヴと比べたらやたら色褪せて聴こえたものだ。
 さぁ…拍手は鳴り止まないゾ。アンコールだ!会場のみんなが固唾を飲むなか聴こえてきたイントロ……ピロピロピロピロ………ウオオオオオ~~~~~ッッッ!!!!! 眩惑のブロードウェイ!正にてんこ盛り!!!スゴいライヴである。ベスト選曲である。これ以上何を望むというのだ?もはや会場は興奮の坩堝と化した。曲はそのままミュージカル・ボックスへ…名盤セカンズ・アウトのこれまた再現である。この曲はクライマックス部のトニーのキーボードの中世風ハーモニー、重厚な響きがとても好きである。中島さん、おじいさんマスクは被ってらっしゃらなかったが、例によってその一挙一動を見る限りそんなものは不要であることが分かる。 いやぁ~素晴らしかった!その一語に尽きます! 何度も言いますが、復刻創世記の皆さん!感動を…ありがとうございます!これから益々演奏に磨きをかけ、私達を楽しませて下さい。大変お疲れ様でした!大阪ライヴ頑張って下さい! 最後、アンケートのリクエスト曲を記載するところに、私は静寂の嵐よりB面後半のインストパート&アフターグロウを挙げさせて頂いたのですが、あとでふと思いついた。 これは賛否両論ありそうですが、是非とも80年代以降のナンバーからも少しずつ取り入れられては如何かなぁと。ムリかなぁ~ 後半のインスト部がスリリングなアバカブ、フィルの絶叫ヴォーカルが最高のママ、壮大な組曲ホーム・バイ・ザ・シー~セカンド・ホーム・バイ・ザ・シー、ゴキゲンなイリーガル・エイリアン、これも盛り上がるトゥナイト・トゥナイト・トゥナイト、80年代型大曲ドミノ etc. etc. 如何でしょうか?
●今日も素晴らしかったです!楽しい時間ありがとうございました。毎回驚かされます。みなさん本当にすごい。
●昨日は相変わらず、素晴らしいライブをありがとうございました。すべてが良かったけど、特にツインドラムの迫力が、、、よかったです。
●本当に気持ちよく帰っていきました。年内はもう観られないなんて残念です・・・(大阪行けってか?)ツインドラムがとってもクールでかっこ良かったな〜って思っていたのですよ!かぶり物も力作でしたね。元気をいただき、ありがとうございました。次回も楽しみにしています!
●今回はホント、さすが!!としか言いようのない素晴らしいライヴでした。毎回楽しみな中島さんのコスプレ(?)の充実っぷりもさること ながらさらにコスプレ(ズラプレ?)の輪も広がって、いろんな意味でエンターテインさせて頂きました。アンサンブルもバッチリ&演奏もキレッキレでしたし、今まで拝見した復刻創世記のライヴの中でも自分的にはベストだと思ったのですが、最後に中島さんから「まだまだ」というお言葉を聞かせて頂き、うわ、さらに上を目指すんですねと嬉しくなりました。個人的には毎回イワノフさんの笑顔に大変癒されています。 今回のワン・フォー・ザ・ヴァイン、とっても良かったです。月影の後にファースオブフィフスが聞けたらさらに感涙です。(とか言っていると、どんどん1回のセットリストが増えちゃいますね ^^)大阪は残念ながら行けませんが、どうぞ関西の皆様にも「目にモノ見せて」きてあげて下さいませ。次回も楽しみにしています。
●楽しいライブを、気持ち良いサウンドを、ありがとう。当日になって行かれることになり、ギャラ-2500円のバイト、最高でした。大阪では体調整えて、更なるパワーアップ期待してしまいます。楽しみだわ。
●復刻創世記さんのライブからの帰り中。今夜も楽しかったよ!お疲れ様でした!関西公演の成功もお祈りしております!
●今日はGENESISトリビュートバンドの復刻創世記さんのライブに行ってきました。対バンはYESのトリビュートバンドさんでした。四時間ほど懐かしいプログレサウンドに包まれ、リフレッシュできました!!
●普段聞かない音楽が新鮮で刺激を受けました!!
●今この箱の中で一番若い自信あるwww最高ですた
●今夜はメロトロンから1.5m の席で聴けました。この幸福感で来週を乗りきろう。サパーズレディの時、演歌歌手みたいになった中島さん。汗だくの熱演!センター剃り上げガブリエルが、どう見ても落武者の石ちゃんにしか見えませんでしたが(失礼)、ツイン ドラムスでのロス エンドスは最高でした!


どうもありがとうございました!
(復刻創世記一同)